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3.1.5 STEPAP開発手順と規格化手順

3.1.5.1 STEPAP開発手順
アプリケーションプロトコル(AP:Application Protocol)とは「特定の応用分野における製品データを表現する規格」であり、STEPAPの文書には以下の内容が記述されていなければならない。
−応用分野の適用範囲、機能要件の定義
−応用分野における情報要件の定義
−情報要件のSTEP統合リソースによる表現
−実装評価のための適合性要件の定義
上記の内、最後の適合性要件は、APを実装したソフトが正確に元のAPに準拠しているかを判定するためにAP開発者が準備すべきSTEP独特の規定であるが、詳細は割愛する。ここでは、製品モデルの構築に関するSTEPAP開発手順について、下記3ステップに沿って説明する。(まとめは表3.1.5−1参照)
(1)アプリケーション活動モデル(AAM:Application Activity Model)
アプリケーション活動モデル(AAM)では、製品データの生成、利用を行う過程を図式的に記述し、対象とする応用分野の処理と情報の流れを定義する。AAMはIDEFOというプロセスモデル化技法で記述する。lDEFOは設計・生産活動を基本的な単位に分解し、個々の活動単位に対する入力(Input)、制御(Control)、出力(Output)およびメカニズム(Mechanism)を表現する。詳細な作業手順の忠実な記述というより、製品に関わる活動全般、関連情報を漏れなく摘出することにより、開発対象APの適用範囲、機能要件を明確にすることがAAMの目的である。
(2)アプリケーション参照モデル(ARM:Application Reference Model)
アプリケーション参照モデル(ARM)では、応用分野の情報処理に必要な情報や知識およびそれらの関係を情報要件として定義する。実際のAPでは、機能単位(UoF:Unit of Functionality)の概念を採用し、機能面からみたモデルの構造化を計っている。Uofは基本となる要素(AO:Application Object)と要素同士の関係(AA:Application Assertion)から成る集合体である。ARMは応用分野の技術用語で表現されており、技術者の立場で製品モデルが理解できるようになっている。ARMはEXPRESS−G,lDEFIXまたはNIAMなどの形式的情報モデル化言語で記述する。
(3)アプリケーション翻訳モデル(AIM:Application Interprete Model)
アプリケーション翻訳モデル(AIM)では、ARMを計算機で処理可能なようにSTEPの統合リソースを用いて表現する。AIMは最終的にSTEPで採用されている形式言語EXPRESSで記述されたスキーマの形で表現される。具体的にはARMで規定された情報要件を満たすように統合リソースの要素を特定し、必要があれば拘束条件を加えるといったマッピングを行う。ARM要素とAlM要素間の写像関係をマッピングテーブルと呼ぶ。本テーブルには対応

 

 

 

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